税務大学院がオススメなのはどんな人?

松本市にある、国宝の「旧開智学校」

 私は、青山学院大学大学院の会計プロフェッション研究科に2019年9月に社会人枠で入学し、2021年3月に卒業しました。税理士の資格を取るためには、年に一度の試験を5科目合格するか、5科目のうち2科目(or会計科目の場合は1科目)については、科目免除の対象となっている大学院を卒業すること等の要件(2年以上の一定の職務経験をしていること等も要件です。)を満たすことで資格を取得することができ、私は3科目合格+大学院の卒業で取得しました。

 ただ、もともとは5科目を合格するつもりで勉強を続けており、3科目を合格出来た年に経験をより積むために地元から東京の税理士法人に転職しました。勉強時間を確保しつつ今までよりも経験を積める職場ということで選び、確かに試験勉強を応援・協力してくれる社風はありましたが、また、沢山の良い経験も積めたのですが、担当する仕事量から言って試験に合格できる程度の勉強時間を確保することが、私の場合は非常に困難でした。(3科目ですが合格したことがある身としては、やはり、税理士試験は継続してどれだけ時間をかけられるかが勝負だと思っています。)

 そこで、働きながら大学院に通っていた先輩の勧めもあり、職場から通いやすい大学院を探していたところ、青山学院大学の専門職大学院では社会人の要件も満たせば、通常2年のところ1年半で卒業できるということを知り、急いで入学試験の準備をしたという経緯です。

 前置きが長くなりましたが、5科目受験を目指していて、その後に大学院免除に方向転換し無事税理士になることが出来た私が考える税務大学院をオススメする人はどんな人か例をあげてみようと思います。

税金以外の知識も含めて、お客様の役に立ちたいと考えている人

受験した(orしようとしている)科目以外についてもまんべんなく勉強したいと思っている人

税務判例を読むことに慣れたいと思っている人

④ 税理士の試験勉強が想定していたよりも長期戦になってしまい、勉強へのモチベーションが下がり気味になってしまっている人

何としてでも税理士になって、税理士の仕事を将来的にし続けたいと思っている

 これらの考えを持っている方は、5科目合格を目指すよりも、残り2科目を大学院に通って税理士の資格を取得することをオススメします。私は青山学院大の大学院(会計プロフェッション研究科)を卒業したことで、上記の①②③の勉強をすることが出来、実務でもこれらの勉強を生かすことが出来ています。
 大学院では国税庁に提出する卒論の執筆もありますし、一定程度以上の成績も必要で、また、社会人の場合は仕事終わりや休日にも授業に出席しなければならず、仕事とのやりくりが大変ではありますが、試験勉強に長らく苦労している方で将来的に税理士として仕事をしていきたい方は、大学院を一度検討してみるのはいかがでしょうか。

最近のお出かけスポット

 このブログに載せた写真は、松本市にある旧開智学校という明治時代初期の擬洋風建築の校舎(国宝)です。あいにく、再来年まで耐震工事中ということで中は見られなかったのですが、天気の良い日に松本城から少し散歩をしながら、明治時代の雰囲気を感じることが出来ました。

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