「信じる」心と同じくらい「疑う」心も大事

監督の出身地「松本市」にあるイオンの映画館で、ゴジラを見ました。

 CMやニュース等で、「詐欺注意!」の呼びかけをたびたび見かけます。ここ最近、高齢の親族が詐欺に合いそうになったり、私自身もヒヤッとするようなことがありました。

 普段生活を送るうえで、仕事でもプライベートでも、人を「信じる」ことは言うまでもなく大切なことですが、それと同じくらい「疑う」ことも大切だと感じます。

「不安をあおる」という手段

 最近遭遇した、高齢の親族に対する営業電話の話しです。家族が旅行に出かけて一人で留守番をしていた日に急に電話がかかってきたそうで、「お持ちの電気敷き布団に発火の可能性があるかもしれないので、無料で点検をしたい。」と言われたそうです。そして、明日のいつなら自宅にいるかという予定も聞かれて、正直に答えてしまったらしく、電話をきった日の夜に、知らない人が家に来るということで怖くなり、近くに住んでいた我々夫婦に連絡をしてくれました。

 履歴を確認したところ、その営業電話は非通知でかかってきていて、翌日にかかって来た電話で社名を聞くことができました。その業者は、高齢者に「無料で点検」をうたって高額商品を買わせる手法を使っているそうで(ネットの口コミでは、「買う」と言うまで帰らないという事も書かれていました。。)、今までに行政処分を受けたこともある業者のようでした。

 高齢者の方ですと、ネットで社名を調べて、どんな業者なのか確認する、ということをしている方はほぼいないと思います。ですので、少しでもそういった傾向がある会社であれば、重い処罰を課す仕組みにして欲しいですし、防止策としては、「知らない番号は出ない。」「こちらから知っている人を経由してかけ直す」ということが大事なんだと思いました。

 かくゆう私も、高齢者ではないにも関わらず、昨日、ヒヤッとする出来事がありました。某カード会社からプライベートで使っているメールに連絡が入り、「身に覚えのない利用であれば、下記URLに連絡をください」という内容のものでした。こういった金融機関を語ったメールで怪しいものは、迷惑メールに入ることがほとんどだったのですが、こちらのメールは通常のメールと同じボックスに入っており、また、実際の、そのカード会社の住所(公式HPに掲載されている正しいもの)や、そのカード会社に実際にあるサービスのURLが記載されていたりと、パッと見て詐欺メールと気づきませんでした。

 メールに記載されていた利用日はメールが届いた当日の日付で、アプリで見ることが出来るクレジットカード履歴には載っていなかったので(もちろん、私自身も利用していない。)、そこでようやく「詐欺メール」の可能性を疑いました。そして、そのカード会社の詐欺メール注意のページを見て改めて送信元メールを見てみると、カード会社が記載しているメールアドレス一覧には無いアドレスで、よくよく見ると、他にもおかしいなと思う部分があり、詐欺メールと認識することができました。

必要のない営業連絡への対応

 プライベート以外でも、仕事上、「詐欺」とまではいかないにしろ、必要のない、自分自身に良くない影響があるような営業を受けることがあります。

 例えば、独立当初によく連絡があった、契約期間が長い備品リース+紹介会社を組み合わせたような業者だったり、手数料が不必要に高額(私にとっては)に設定された紹介会社だったり、、イメージとしては、『顧客の紹介』や『税理士とはこうあるべき』という私自身にメリットがあると思いそうなことを大義名分に、自社の儲けのために、私にとっては本来必要がないものを契約させるような営業です。

 もちろん、必要なものであれば良いのですが(必要なものであれば、営業されずとも自分から探しますが。。)、必要なものだと、ある意味で洗脳させられて買ってしまい、その後は、数年契約で解約もできない、、となってしまうのはダメージが大きいです。

 私の場合は独立一年目から、先輩税理士の情報発信を見ていたお陰で、石橋を何十回もたたくように用心していたので、「これが噂のアレか!」とスルーすることが出来ました。ただ、独立一年目でお客様もいない不安な状態だと、一見、親切な仕組みである営業話しに乗ってしまい、「料金はかかってもこういう会社のサービスを使った方が良いのかも!」と、ただでさえ独立したばかりで資金に余裕が無い時に、途中解約できずお金の大きい損失を被ってしまう、、という結末になってしまう可能性は十分あり得ます。

 『やらないで後悔するより、やって後悔する方が良い!』という考えもありますが、自分が心底やりたいと思っていることそのものでなければ、以前のブログ “「試しにやってみる」と同じくらい、「試しにやらない」も大事” でお話ししたように、やりたいことの「手段」は、情報収集しつつ、まずは自分が納得できるもの、やりたいと思えるものを最優先すると良いと思います。他人が勧めるサービスには『自分にとって良くないものもある。』ということを踏まえて、本当に自分に必要なものか慎重な判断が必要です。もっと言うと私の場合は現在、「自分で判断がつかないもので、金銭的なダメージが大きい可能性があるものは、手を出さない。」と決めています。

 自分が納得して自分自身が進みたい方向に、楽しく前を向いて進めるよう、日々判断が必要です。

おわりに

 プライベートで遭遇した詐欺のケースや、独立して体験した勧誘の案内で共通してるのは、

「親切な言葉をかけてくる」→「不安にさせる」→「冷静な判断が出来ない」→「契約をさせるor個人情報を入力させる」

という流れです。

 用心し過ぎてチャンスやタイミングを逃すということもあるかもしれませんが、自分がやりたいこと・興味があることは自分で調べたうえで納得して進めるようにすればOKですし、昔からよく言われる「うまい話には裏がある」とか、「タダほど怖いものはない」は真理だと思います。

本日のブログ写真

 昨日、公開されたばかりの「ゴジラ-1.0」を観に行きました。今までゴジラの映画は観たことが無かったのですが、この映画の監督が長野県出身ということで、長野のローカル番組で製作段階の特集がされていたのを観て、興味が湧き観に行ってみました。

 感想を一言で言うと、迫力がとにかく凄かったです。もちろんゴジラは実在しない生き物ですが、ゴジラの動きや鳴き声(鳴き声で呼び方は合っているのか分かりませんが。。(^^;)、ゴツゴツした皮膚や背びれのようなものが、実際にいる生き物のようにリアルに表現されていて、本当にその地に存在している景色に見えました。

 事前に見かけたローカル番組での特集では、監督が製作スタッフと一緒に、細部にまでとことんこだわっている現場の映像がありました。その現場の映像はほんの一部ですので、私の想像をはるかに超える、沢山の発想や試行錯誤が詰まって完成されたものだと、実際に見て感じました。

 ゴジラ好きな人はもちろん、私のように初めて見るような人も、衝撃や感動を味わえる映画でした。(と言っても、迫力がとにかく凄いので、心臓の弱い方はご注意を(^^;))

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