抽象的な内容ばかりの話しはつまらない(意味が無い)

実家の近くの御屋敷公園では、ツツジが満開でした。

 先月から来年の2月まで計10回の予定で、長野県法人会連合会様が実施している決算法人説明会の一部で、「電子帳簿保存法の対応について」という内容で講師をさせて頂いております。

 本日は2回目の講師を午前中に行いまして、全く別の内容ですが、午後に某セミナーを受講しました。セミナーを “する側” と、 “受ける側” の両方を1日で味わった日になりまして、気づいた事がいくつかあったのでお話します。

抽象的な内容ばかりの話しはつまらない(意味が無い)

 これは私自身セミナーを “受ける側” としてかなり感じたことだったため、ブログのタイトルにもしたのですが、セミナーの内容が抽象的なものばかりになってしまうのは、避けた方が良いと思いました。

 というのも、本日受けたセミナーが抽象的な内容が多く(内容的に抽象的にせざるを得なかったのかもしれませんが。)、私個人の感想としては机上の空論に近いものが多かった印象で、実際の仕事に活かせる内容があまり無かった気がしました。

 セミナー資料の中では、図を使ったり、理屈としては通る内容ではあったのですが、具体的に現場ではどうするのが良いのか、という点がほとんど無く、受講時間はそれほど長くは無かったものの、受けなくて良かったな、、、という感想でした。

 トゲのある言い方になってしまうかもしれませんが、このセミナーを受けてみて、いかに「抽象的な机上の空論」がつまらなく「実際にどうすれば良いのか分からない。」のであれば、セミナーを受講しても意味が無くなってしまう、という事を感じました。

 私が冒頭にお話しした「電子帳簿保存法」のセミナーでは、実際に社内で行われている資料のやり取りをイメージしてもらいつつお話しをするよう意識はしていたつもりですが、ただでさえイメージのしにくい表現が多く使われている「電子帳簿保存法」について、話す側として、改善する余地はまだまだあるように思いました。

 少し話しは逸れますが、「電子帳簿保存法」の関係で最近気になった言葉は、『ダウンロードの求めに応じることが出来るようにしておくこと』という表現です。

 一番最近の国税庁の資料「電子帳簿保存法の内容が改正されました~令和5年度税制改正による電子帳簿保存制度の見直しの概要~」では、

 ダウンロードの求め = 調査担当者にデータのコピーを提供すること

という解説が加わっていたので、ようやくイメージ出来ましたが、普段皆さんの仕事の中で、「タウンロードの求めに応じて頂けますでしょうか?」と、取引先や社内の方とやり取りをする事は無いはずです。(^^;)

 どうしても税金の制度は、普段使わないような言葉で表現されがちだと思うのですが、それを実際の現場に合わせてイメージしやすいようお伝えする、ということが、セミナーで “話す側” として大事な事ですし、私自身、経営方針の2つ目にて「わかりやすい説明」を挙げていますが、普段の業務でお話しをするお客様に対しても、意識しておきたいことだと改めて思いました。

『慣れている人のセミナーだから聞く価値があるセミナー』とは限らない。

 これも新たな発見で、今回受けたセミナーで話しをされた方は、大規模なセミナーでも話しをした事があるらしく、セミナーで話す事に慣れている方のようでした。

 ただ、私個人的には聞いて良かったと思えるセミナーではなく、資料だけもらって関係のある箇所だけ確認する、の方が良かったなと思いました。そう思ってしまったのは振り返ってみると、下記のような理由がありました。

・自分の普段の仕事に活かせる内容では無かったから。(パートの方、社員の方がそれぞれ何人もいる状況を想定した話しだった。)

・個人的には興味が無い宣伝が含まれていたから。

・抽象的な話しが多く、実際に何をどうすれば良いのか、また、そもそもその内容が大事なことなのか、イメージしにくかったから。

 ですので、セミナーをした際の聞く方の満足度に直接影響するのは、下記の3つのポイントではないでしょうか。

① 興味がある内容であること。

② 実際の仕事に活かせる内容であること。

③ 具体的にどう活かすか、イメージ出来る内容であること。

ほか、細かい事でいうと、

④ 興味の無い宣伝は特に含まれていないこと。

⑤ 話すペースが早すぎないこと。

⑥ 大事なポイントはゆっくりor繰り返すことで、理解しやすい話し方であること。

も大事なことだろうと思います。

 ①については、セミナーを自分自身で開催しないと改善は難しいですが、②~⑥については、来月以降にご依頼頂いているセミナーもありますので、今まで以上に意識しつつお話ししようと思います。

おわりに

 今回、セミナーを “する側” と “受ける側” のどちらの立場にもなった事で、セミナーを “する側” として活かした方が良いことに気づくことが出来ました。さっそく、次回のセミナーの資料を少し改善しましたので、聞いている方にとって意味がある、聞いて良かったと思われるセミナーが出来るようにしていきたいと思います。

本日のブログ写真

 先週末に、実家の近くにある御屋敷公園のつつじを見に行きました。昨年も見に行ったのですが、気温の高い日が多かったせいか、体感的に3週間ほど早く咲いた気がします。

 小さい頃から何度も見に行ったことはありますが、満開のつつじは何度見ても飽きず、また来年も見に行きたいなぁと思います。

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