「試しにやってみる」と同じくらい、「試しにやらない」も大事
「やらないで後悔より、やって後悔の方が良い」という言葉もありますが、「やらないよりやった方が良い」という考えの方が世の中多いと思っています。
開業すると特に、小さい事から大きい事まで全て自分で決めるので、今までした事の無いことはやってみた方が良いのでは、、、と思う事もありましたが、開業して1年2ヶ月経った現在思う事は、「試しにやらないでみる」ことも大事だということです。
試しにやらないでいたこと
私自身、少し迷いもありながら「試しにやらないでいたこと」で、結果、「やらなくて良かった」と現在思っている事がいくつかあるので紹介します。
1.記帳代行をやらない
これは、税理士事務所であれば対応している事務所の方が多いかもしれませんが、当事務所では “記帳代行” は受けておりません。
私としては、クラウド会計等で入力業務が簡素化されてきている時代の流れだったり、また、記帳代行を請け負ったとしても、内容や状況については結局はお客様に聞く事になることや、会計数字をお客様側で常に把握出来る状態にしておくことのメリットが大きいこと等から、当事務所では『会計チェックや入力サポートを含めた税務顧問』の対応をして、会計入力はお客様自身で行って頂く方針にしてみました。
開業してから半年くらいは仕事も今よりも少なく、記帳代行も受けた方が良いのか迷いが出てくる事もありましたが、会計入力サポートや、会計や税金の状況のご説明・相談に価値を感じて頂く機会が増えてきて、また、記帳は自分でやりたいというお客様も一定数いらっしゃるので、「記帳代行はやらない」という方針で良かったんだ、と今現在思っています。
2.事務所を借りない
これは、開業前に一番迷っていた事だったかもしれませんが、すでに独立している方何人かに相談した内容でもありました。
レンタルオフィスを借りようかなと思った事もあり、長野市内の賃料をネットで何カ所か見た事もありましたが、0からの独立だったので売上の見通しがなかなか立たない状況だったので、毎月の固定費はキツいなと思っていました。ただ、そうは言っても、事務所を借りないと依頼はされないのかな、、、という不安もあり、あれこれ考えていたところ、自宅兼事務所で自宅マンションの一室を事務所としている方に相談をしたところ、普段の自宅マンションでの仕事の仕方や、ブログやホームページは外のカフェで作業をしたり、という日常の様子を聞いて、ひとまず、『事務所を借りないでやってみよう』という気持ちになりました。
一年くらい借りずにやってみて、どうしても借りた方が良い(借りていないと仕事の依頼がされない、とか。)と思ったなら借りればいいや、と思っていましたが、私の場合、事務所は借りなくて良かったですし、今後もよっぽど何かが無い限り借りなくて良いと思っています。
理由は、従業員はおらず一人で仕事をしている事や、仕事内容としてもZoomで対応可能な業務が多いこと、通勤時間が無いことですぐに仕事を始められる・終わりに出来、プライベートの時間と両立がしやいからです。
3.電話での受付はしない
お客様のやり取りは基本的にメール、Chatwork、LINEでしており、最初のご依頼もホームページの問い合わせフォームから受けているので、電話の対応はほとんどありません。
前職は会社用スマホが配られていて、メールのやり取りもそれなりにありましたが、電話のやり取りも3~4割くらいはあったと思います。また、前々職では基本電話で、メールはほぼ使わない環境でした。
ですので、電話自体に苦手意識は無かったのですが、一人で事務所で、連絡ツールを電話にしてしまうと、お客様との打ち合わせの時にはもちろん対応出来ないですし、前職等で電話での対応をしていた時は、電話でのやり取りの履歴が残らず、どうだったか確認する事にまた時間がかかってしまうという事もあったので、他のひとり税理士の方のスタンスを参考にいっそ「電話の対応はしない」という事にしてみました。
そうすると、不意にかかってくる営業電話の対応もしなくて良いですし、お客様の状況によっては電話の方が良い場合はお電話でやり取りする事もたまにありますが、電話で仕事が中断される事もないので、以前より仕事をスムーズに、集中して進められている気がしています。
4.交流会に参加しない
こちらは開業してから2回ほど参加した事はありますが、現在は特に参加しておらず、また参加する予定もありません。
開業したら、まずは顔を広めるために経営者や士業の交流会に出る、という方法を周りから聞いたりネットで見た事もありました。ただ、言い方は悪いかもしれませんが、営業という下心を持ちながらのコミュニケーションが好きではなく(楽しめれば良いのでしょうが。)、交流会は参加しないで他の方法で依頼頂けるようにしよう、と思いました。
ちょうど開業したタイミングがコロナの時期も続いていたので、交流会に誘われることもほとんど無く、飲み会で顔を広げるという事もしないでいいや、と思えました。お酒自体は好きな方で(年々、飲めなくなっていますが。。)、週末は自宅でも飲む事が多いですが、ただ、気を遣う飲み会がとても嫌いで、以前、仲の良い同僚が言っていた「お酒や食事は “何を” 飲む・食べるじゃなくて、 “誰と” 飲む・食べるか、だよ!」は心に刺さりました。
という事で、今後も私は気を遣うような、気の進まない交流会には参加しないです。(何か相当の理由があれば参加する事ももしかしたらあるかもしれませんが。)ただ、お酒や美味しい食べ物は好きなので、気を遣わない、気心の知れた方とは楽しい時間を過ごしたいと思っています。
「試しにやらないでみる」ことの良い影響
これら4つをやらないでみることで良い事は、『自分のスタンス、自分のペースで仕事が出来ること』です。
これにより、「余計な事に頭を使わない」ことに繋がり、「やるべき事を日々きちんと出来る」状態を作りやすくなります。そして、普段から物事をシンプルに考えやすくなります。
最初から「これは絶対にやらない!」と決めるのはなかなか難しい事もあるとは思いますが、「試しに半年くらいはやらない」でみて、良ければそのまま「やらない事を続ける」ことも良いかと思います。
本日のブログ写真
先日、長野市役所の近くにある「塩家 誇道」というラーメン屋に行きました。店名通り塩がメインで、油感がほとんど無いものの味わい深く、噂通り美味しかったです。トッピングのチャーシューも2種類あって、それぞれボリュームがあるお肉で大満足でした。
ラーメン以外にも、私の好きなSPY×FAMILYのアーニャのフィギアが飾ってあってテンションがあがりました(^^)
行った事のないラーメン屋は、「試しに」行ってみています。
“「試しにやってみる」と同じくらい、「試しにやらない」も大事” に対して1件のコメントがあります。
コメントは受け付けていません。