freee操作方法:「前受金」から「売上高」へ振替えをする方法
今回は、クラウド会計システムの“会計freee”にて、「前受金」で登録していた仕訳を「売上高」に振替える方法をご紹介します。
「前受金」にする必要があるのは、どんな時?
freeeでの操作方法をお伝えする前に、入金があった時に「売上高」ではなく「前受金」で処理しなければならないのはどんな時かご説明しようと思います。
大前提として、売上高の計上をするのは、下記の事業年度です。
「・・・資産の販売等に係る目的物の引渡し又は役務の提供の日の属する事業年度・・・」
(法人税法22条の2 より)
つまり、商品等の引渡し(or サービスの提供)が来期であれば当期入金時には「前受金」で処理し、来期に商品を引渡した時(or サービスの提供時)に「売上高」にする処理を行う必要があります。
freee会計での操作方法
1.入金時
上記の例でいくと、当期に入金はしたものの、商品等の引渡し(or サービスの提供)は来期ということで、入金時は下記画面の通り「前受金」で登録します。
2.商品等引渡し(orサービス提供)時
そして、来期になって実際に商品等を引渡し(orサービス提供)をした日付で、「前受金」で登録していた仕訳の画面から下記の手順で「売上高」に振替えをします。
(1)下記画像の赤丸「+更新」ボタンを押す。
(2)下記画像の赤丸にて商品等を引渡し(orサービス提供)をした日の日付を選んで、勘定科目は「売上高」で、税区分や金額、備考を入力して、右上の青丸「保存」ボタンを押すと登録完了です。
おわりに
売上高の計上年度は、利益金額に直結する内容ですので、すでに引渡し(サービス提供)が完了している入金なのか、来期以降の引渡し(サービス提供)なのかは、注意して処理して頂ければと思います。
また、freeeでの登録は、振替仕訳を登録する以外に、今回紹介した「更新ボタン」を使っての登録も出来ますので、良ければ参考にしてみてください。ちなみに、借方・貸方の仕訳に慣れている方に向けてですが、今回の登録方法により下記の仕訳が登録されます。
本日のブログ写真
今月上旬に税理士会からの依頼で、宅建協会の講演会の講師をしました。内容は「改正税制の主要な改正点と紛争事例及び実務上の留意点」ということで、長野市にある長野県不動産会館 と、こちらの写真の上田市丸子文化会館にてお話しさせて頂きました。
丸子文化会館は私が小中学生の頃に、公務員の母が仕事の関係で参加した講演会に私も連れられて講演を聞きに行った覚えがあります。それから約20年後に、同じ場所で私自身が話す側で仕事が出来たので、感慨深いものがありました。ちなみに私の記憶が正しければ、聞きに行った講演会の内容は「男女共同参画社会について」で、女性の社会進出の話しだったような気がします。
20年前の当時よりは女性の社会進出は社会的に進んではいると思いますが、性別の違いで働き方や仕事内容に差がつけられている事は少なからずある気がしています。私の今の状態は一人で仕事をしているので、性別で何か違うと感じる事はほぼ無いですが、それゆえ、たまに聞く性別による働き方や対応の違いを耳にすると、まだそんな環境や考え方があるのか、、、と何だか煩わしい気持ちになります。
話しは逸れてしまいましたが、男女の違いというより、考え方や生き方は人それぞれなので、他人にその考えを押しつける事なく尊重できる社会が理想だと、個人的には思います。