会計ソフトで「連動」していれば間違いは無い!?

ホームページにも載せていますが、当事務所では、freeeやマネーフォワードといったクラウド会計を使って、
預金やクレジットカードなどのデータの「連動機能」を使うサポートをすることが多いです。
この「連動機能」は、日付や金額などのデータが連動するので、
それらの項目は間違い無く仕訳を登録できたり、仕訳の科目が予測されたり、、という便利なメリットはある一方で、
データ連動からの予測には限界があるので(可能性が高い仕訳が予測されるため、法人や事業主の方自身の状況を把握したうえでの仕訳を予測するのは限界があります)、
誤った処理がされてしまうことに気づきにくい、というデメリットがあります。
今回は「連動」によって誤って登録or処理されてしまった例をご紹介します。
状況と異なる科目の予測や、関係のない仕訳との紐付け
freeeでは、「自動で経理」という機能から、
連動した預金やクレジットカードデータをもとに仕訳を登録することができます。
【YouTube:「自動で経理」関連動画】
■《freee》を使う時に最低限知っておいた方が良い”3つの操作方法”
■自社orご自身で経理をする場合に、押さえておいた方が良い “3つのポイント” ~freee、マネーフォワードをご利用の方向け~
ここで連動されるのは、日付・金額・入金or支払先名のデータで、
これらのデータや過去に登録した仕訳をもとに、仕訳科目が予測される仕組みです。
ただ、冒頭でもお伝えしたように、あくまで “予測” なので、100%正しい仕訳科目が予測されるわけではありません。
自社としては、仕入として購入していたのに別の科目が予測される、ということはよくある話しで、
それ以外にも、
以前、未払として登録していた仕訳と、たまたま金額が一致していて、
まったく関係が無いのに仕訳が紐付けらてしまう、、ということもあります。
これは、会計ソフトの仕組み上、
- 一番可能性が高い科目が予測される
- 金額で一致する仕訳を呼び出す
という機能があるためです。
これらの条件に一致した仕訳であれば、正しい仕訳を簡単に登録できますが、
そうでない場合は、
「この予測は間違っている!」ということに気づいて修正しない限り、間違ったまま会計処理が進んでしまうので、
実際の状況とは異なる決算書が出来上がってしまいます。
金額が僅少であれば、それほど影響がないということもあり得ますが、
実際の状況とは異なる利益金額で、
- 申告書を作成+税金を納税してしまう
- 融資の判断のもととなる決算書が作成されてしまう
ということに繋がります。
ですので、「連動がすべて正しい」と思わずに、処理が間違っていないかの確認をして頂くか、
ご自身での確認が難しければ、税理士にチェックを依頼して頂くことをオススメします。
「連動機能」によって、
“経理の知識が無くても仕訳登録ができる” というメリットがある一方、
「仕訳の登録はできているけれど、合っているのか分からない。。」という方はとても多くいらっしゃると感じます。
本日のブログ写真
先月から暑い日が続いているので、出かける場所も「少しでも涼しいところに行きたい!!」という気持ちになります。
最近行ったのは、自宅から車で1時間くらいのところにある「野尻湖」です。
標高が高いせいか、日中でも気温は25〜26℃くらいで、とても涼しくて過ごしやすかったです。
せっかくなので、湖を一周できる遊覧船に乗ってみたところ、
船内アナウンスで「大正時代、軽井沢が人気になりすぎて、次の避暑地として外国人が野尻湖に別荘を建て始めた」という話が流れてきました。
大正時代って、今より暑くなかったはずですが、それでも避暑地を求めて来る人がいたんだなぁと、興味深かったです。
そういえば、最近車で通った菅平高原も、朝10時すぎで22℃くらいでした。こちらも涼しくて気持ちよかったです。
しばらく休日は、涼しいスポットを求める日々になりそうです(^^;
この記事を書いた人

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長野市在住の30代女性税理士
専門用語をできるだけ使わず分かりやすい説明になるよう、心がけています。
freee・マネーフォワードといったクラウド会計を活用し、タイムリーな数字を見られるようサポート致します。
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