「拡大志向ではないので」という言葉がしっくりこない理由を考えてみた

「拡大志向」のイメージ

  • 人を雇っていない
  • むやみやたらに仕事を増やすことができない
  • 人脈を広げるような場に顔を出していない

という私のスタンスを伝えたいときに、

「拡大志向ではないので」とお話ししたことが今まで何度かあるのですが、

この言葉をいいながら、なんだか違和感を感じていました。

たかが「言葉の表現」ではあるのですが、

なぜ違和感を感じてしまうのか、今回のブログで整理してみようと思います。

「拡大」には色々な要素がある

「拡大志向」は具体的にどういう状態を目指すことなのか、

ChatGPTに聞いてみると、次のような答えが返ってきました。

■ 具体的に目指す状態

  1. 売上や利益の増加
    • 年々の売上高や利益額を右肩上がりに成長させることを目指す。
    • 単価アップ、客数アップ、リピート率向上などが手段になる。
  2. 顧客数や取引先の拡大
    • 新規顧客の獲得や、既存顧客との取引拡大。
    • 顧客層の拡張(例:BtoC → BtoB への展開など)。
  3. 市場シェアの拡大
    • 業界内での競争優位性を高め、自社の存在感を強める。
    • 同業他社との差別化や、ニッチ市場の開拓も含む。
  4. 新規事業・新サービスの展開
    • 本業に加えて、新たな収益源を模索し、複数の柱を持つ。
    • 例:飲食店が冷凍食品の通販を始める、会計事務所が経営コンサルも始める。
  5. 組織や人員の増強
    • 社員数を増やし、組織の機能を強化。
    • 拠点の増設、チームの分化、役職者の育成など。
  6. エリアやチャネルの拡大
    • 地域展開(例:長野 → 甲信越 → 全国)や海外進出。
    • オンライン販売、SNS活用、フランチャイズ展開など新たな流通経路の開拓。

ChatGPT的には、

上記のような6つの状態や行動を目指すことが、ビジネスでいう「拡大志向」なのだそうです。

この6つを見て、

私が「拡大志向ではないので」という言葉を使って違和感があった理由が少し分かった気がしました。

ChatGPTが挙げてくれた、5.組織や人員の増強 という拡大は目指していないのですが、

それ以外の5つの要素は、積極的ではないにしても(業務内容と自分のキャパシティから、急拡大は非現実的なため。)、

ゆるく目指していたことだったからです。

  • 従業員の数

という要素により「拡大志向」かどうかを判断するのであれば、

私自身は「拡大志向」ではないです。

ただ、それ以外の要素

  • 売上や利益の増加
  • 顧客数の増加
  • 同業他社との差別化
  • オンライン対応可

なども含めて「拡大」というならば、「拡大志向」なのだと思います。

あとは、

「積極的な」拡大を目指す、ということはしていません。

というのも、継続的な契約の仕事が多いので、

急激に仕事を増やすことは、すでに受けている業務に支障が出る可能性が高いからです。

(新しい仕事をお受けする余力はあるのですが、私自身、急な増加に対応できるキャパシティは無いのが正直なところです。。(^^;)

話しは逸れますが、

私がよく参考にさせて頂いている戸村涼子さんが、

noteで紹介されていた本『努力の地図(著者:荒木博行)』を読んでいます。(まだ読み途中ですが)

その本では、努力には4つの形があると説明されていて、

基本的な努力の、

  • 「量」の努力
  • 「質」の努力

以外に、

  • 「設計」の努力
  • 「選択」の努力

があるそうです。

「努力」というと、前半の2つをイメージしやすいのですが、

後半の2つは、状況によってかなり大事になってくる努力なんだと気づかされました。

独立4年目のいまは、時間などのキャパシティが限られてきているなかで、

  • 「設計」の努力
  • 「選択」の努力

を意識していこうと、感じました。

「拡大する」が良い、「拡大しない」は悪い!?

法人or個人事業主とわず、事業をするには、

「拡大を目指す」が良しとされる場面が多いと感じることがあります。

たしかに、変化が激しい時代なので、

何か挑戦や、新しいことに取り組むといった「拡大」をしていかないと、

厳しい状況になってしまうということもありますが、

ただ、「拡大する」を一番の目的にしてしまうと、

それよりも大切な

「事業を続ける」ということが、後回しになってしまうケースもあるのではないでしょうか。

もちろん、「拡大」を目指すことは事業を発展させるのに大切とは思っていて、

税理士という仕事を通じて、そういった方のサポートをしたいという気持ちもあります。

ただ、「どれだけ拡大するか」は “手段” であって、

『自社(or自分)のやりたいことや出来ることを、

商品 or サービスを通じて価値提供をし続けること』の方が、

より尊いことなのでは、、というのが、私の考えです。

  • 意識高い系
  • 人脈をつくる

という言葉は、個人的にあまり好きではないのですが、

  • 試行錯誤する
  • 人の意見をじっくり聞く

ことは好きな方です。

また少し話しが逸れてしまいましたが、

「拡大を目指さしていかないと」という固定概念が、世の中にあるように感じることがあるので、

便宜上の表現だったとしても、「拡大志向ではので」という言葉を言うことに、

抵抗感を感じてしまっていたのかもしれません。

本日のブログ写真

ChatGPT(無料版)で「拡大志向というテーマのブログに合う画像」という指示で作ってもらった画像です。

無料版なので、正直イマイチではあるのですが。。。

私が地方に住んでいることを踏まえてか、自然のなかで山に向かっている後ろ姿で作ってくれました。(^^;

本当は、最近行った新潟県糸魚川市で食べた海鮮丼にしようかと思っていまして。笑

が、ブログ記事を見返したところ食べ物の画像が多かったので、

今回は、違う画像にしてみました。(^^;

ちなみに海鮮丼は、刺身が盛りだくさんで、とーーってもおいしかったです!

海無し県民としては、新鮮な刺身は特別感があります。

おいしい食べ物を食べると、幸せを感じられますね。

この記事を書いた人

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高寺 佑佳
長野市在住の30代女性税理士

専門用語をできるだけ使わず分かりやすい説明になるよう、心がけています。

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