「本を読む+周りと共有する」ことで学びが深まる
少し前に、所属しているコミュニティ内の読書会に参加しました。
読書会での課題本は、
という、7人の東洋哲学者達の考えを、
元お笑い芸人のしんめいPという方が、ご自身の経験や現代社会と照らして、解説してくれる本です。
この世界はすべてフィクション
勉強会では、それぞれの東洋哲学者ごとで発表者を振り当てて頂き、
私は、「龍樹(りゅうじゅ)」という哲学者の担当になりました。
龍樹は、現代でいう「ひろゆきさん」のような方、と著者は言っていて、
なんでもかんでも論破できそうなイメージだそう。
その龍樹が言うには(私の解釈も含まれています。)、
- この世は全て「空(くう)」
⇒ 言葉のまほうで成り立っているから
- 「家族」や「会社」もフィクション
- すべての悩みは存在しない
⇒ 「悩み」は他との比較という前提により成立するもの
だから、不変的な本質は無い
人々は、自らぬかるみをつくって、その中に沈んでいる
世の中は、便宜上、フィクションをつくっているだけであって、
その創られたフィクションで、人や物事を判断したり、悩んだり、、というのは、
意味がないことだと、龍樹は言っているように感じました。
勉強会の効果
今回、初めて本の勉強会に参加してみて、
ひとりでただ本を読むより、良いなと思うことがいくつかありました。
- 要約の発表をすることで、理解が深まる
- 感想を話すなかで、自分のなかでモヤモヤしていたことがはっきりする
- 他の方の体験を知ることができる
1度読んだだけでは、たとえ「良い本だったな」と思っても、
内容を忘れてしまうことが多い気がします。
それが、勉強会ということで、
『自分の感想を伝える+他の方の感想を聞く』ことで、より深く学ぶことができました。
良い本を読んで「なるほど」と思っても、
それで終わりになってしまうと、もったいないですよね。
一度読んだだけですと、たとえ印象的な言葉であっても、
1週間後には、普段の生活で思い出すことがほとんど無くなってしまうのですが、
こういった勉強会で、深く学ぶことで、
思い出しやすく、自分の普段の思考に取り入れやすくなる気がしました。
本日のブログ写真
先日、白馬にある大出公園に行きました。
10月半ばで、紅葉はまだ始まりかけ程度でしたが、奥に見えるアルプスが少し白くなってきていました。
私の生まれは上田市の真田町というところなのですが、
小学生の頃、登校のときに雪で白くなったアルプスがきれいだったなぁ、ということを、
住む場所が多少違えど(今は長野市在住なので)、アルプスの景色を見ると、ふと思い出します。
外国の方がデジタルデトックスのために、日本の電波が無い田舎に旅行に来ている、ということをテレビで見ましたが、
デジタルから離れて、五感だけを感じて過ごす時間は、とても大切な気がします。
今回お話しした勉強会で、「何も考えない」状態は、意識しないとできない、と話している方がいました。
たしかに、何もしていない時間であっても、
頭の中では考え事をしてしまって “大忙し状態” になってしまうことがあることに、改めて気づきました。
『何も考えない』というと、よくない時間の使い方のように思われやすいですが、
最近は、頭の中を完全に空白にして『何も考えない』時間を意識的に作ることで、
ふと何かを思いつくことができたり、心身ともに整う、という “良い効果” があることを、私自身も実感します。