ルールや考え方は、 “その時の最善の判断で変えていい”
最近読んだドラマ化もされている漫画『ミステリという勿れ』で、心に残る言葉がありました。
この漫画は、主人公が意図せずたびたび事件に巻き込まれて、事件に関係している人達と会話をしながら犯人に自供させる(自然としている)内容の漫画です。小説もですが、「犯人は誰だ!?」という謎解き系が好きなので、この漫画も今はまだ5巻まで読んだところですが面白く読み進めています。
主人公は、一見関係が無いような話しでも深い意味がある話しをスラスラ話すシーンが多いのですが、その中で、心に刺さる言葉があったので紹介します。
“しきたりとかルールとか伝統とかは、その時の最善の判断で変えていい”
これは、ある一族に相続の問題が出た時に、代々伝わる悪い慣習により事件が起きてしまっており、主人公が言っていた言葉です。
しきたり・ルール・伝統は、その当時、誰かが都合で決めて作っただけなので、人が変えていいものだと思う、という話しでした。
この「しきたり・ルール・伝統」は、世の中のありとあらゆるところにあると思いますが、それぞれの状況で、『最善の判断で変える』ということが疎かになってしまっている場面が多い気がします。
学校や職場でも『ルールで決まっているから』という理由で、何故そのような事をしているのか分からないまま、何年もその行動をしているということもあると思います。
例えば税理士業界でいうと、紙でのやり取りが多いことや、基本的に対面の集会になること(コロナでリモート集会をしていたものの、最近廃止になってしまいました。。。)、驚かれる方も多いと思いますが、FAXでしか受付をしない対応が未だにあること、が思いつきます。
私自身は、紙での対応は極力減らしており、対面もありますがZoomでのリモート対応もしている、FAXは使わない(というか持っていない)、という仕事の進め方をしています。それぞれの対応には私なりに理由があって、紙よりもPDFの方がお互いに共有しやすいこと、Zoomの方が移動時間を省略して打ち合わせが出来ること・遠方の方でも対応しやすいこと、FAXは送った履歴の確認がしずらいこと等の理由があります。
これは一つの例ですが、仕事やプライベートに関わらず、『以前からこのやり方だからその通りやる。』のではなく、現状の『最善の判断』はどういったものなのか、アイディアを出せる、行動に移せる人でありたいなと思いました。
“男の幸せ”という言い方はあまりされない。
これは、その一族の小さい子供のいる母親が子育ての事情により仕事を辞めている状態で、その父親が、“家にいて子育てや簡単な家事だけしてていいのは楽だろう” “子供とのんびりいられるのは幸せだろ?それが「女の幸せ」のはずだよ” という言葉を発していたときに、主人公が言っていた言葉です。
主人公いわく、「女の幸せ」というのは外野が勝手に決めつけて言っていることで、自分の物差しで考える方が良いということでした。
「女の幸せ」は、家に入って子育てをしてということをかなり重視されている時代があったと思いますが、生き方は人それぞれですし、生まれてきた子供は夫婦2人の子供であるにも関わらず、子育ては女性がやらなければいけないという事も無いと思います。
話しは少し逸れますが、以前、住宅ローン控除の相談で何組かの夫婦と会話をする機会があったのですが、男性側が仕事、女性側が家事と育児、と完全に分業している状況と思われる夫婦がいらっしゃって、お互いがお互いに不満を持っているようで終始ピリピリとした会話をしていたということがありました。
分業であっても、お互いに尊重し合って得意な方をやっている夫婦であれば、そのような事は無いと思うのですが、やはり、夫婦のどちらかが、仕事or家事・育児のどちらかしかやらないということであると、お互いの大変さを感じにくいでしょうし、不満を持ちやすいと個人的には思っています。
また、男女平等というと、女性をもっと優遇しないと、、という意見が多いですが、(確かにそういった面はあるとは思いますが、)、、性別の話しだけではないですが、男 対 女という『対立』で考えるのでなく、お互いが『協力』して心地よい環境を作るにはどうすれば良いか、を軸に考えた方が上手くいきやすいのでは、ということも思います。
男性が家事をメインにやっても良いし、女性がお金を比較的多く稼いでも良いし、そもそも結婚や出産は強制してするものでもないですし、、その人自身がどうしたいか、どうするのが良いのかを、必要に応じて周囲と相談、理解し合える社会になれば良いと思いました。(「社会」という抽象的な話しになってしまいましたが(^_^;))
最後に、私の普段の仕事においても、性別とか属性とかではなく、その方自身がやりたい事、実現したい事に向けてサポートをしていきたいと思っています。
本日のブログ写真
先週末に、飯山市にある菜の花の丘に行きました。今年は早い時期に気温が高い日が多く、菜の花の開花も早かったそうで、例年はGWの「菜の花祭り」の時期が満開ということでしたが、それより10日ほど前でもかなり綺麗に咲いていました。