大学院に行って良かったこと “3つ” 紹介します。
以前のブログでも書いていますが、私は税理士試験の最後の2科目は大学院の免除を受けました。当時、東京の税理士法人に勤めていて、隣の駅に青山学院大学の大学院もあり、通いやすさと、社会人コースの1年半で卒業出来るカリキュラムだったため、この大学院に入ることを決めました。
大学院に通う理由の一番は、『税理士の資格を取るため』ではあったのですが、あのまま試験勉強を続けるよりも、大学院に通って良かったと思う理由が “3つ” ありますので、紹介したいと思います。
判例など、より実務的な知識を身につけることが出来たこと
税理士試験では、条文に基づく決まりや計算方法を基にして、例題の場合はどうなるか、ということを答える試験なので、試験勉強もそういった内容の勉強をしていました。
ただ、大学院の授業やゼミでは、『判例を読む』という時間があり、実際に過去にあった税務判例では、どういったポイントでどう判断されたかということを読み、理解し、検討する勉強をしました。私としてはただ1回読むだけでは理解出来ないような、難解な表現で書いてある文章で、おそらく試験勉強をしていただけでは、じっくり読むことは無かったであろうと思います。
この『判例』を題材に卒業論文も書いたので、今後の税理士業務を行っていく上でも必要な『判例』に慣れることが出来た事は、大学院に入ったらこその良い経験になりました。
その他、私の通った大学院では会計の授業も取ることが出来たので、今現在の日々の業務に役立てられていると思います。(youtubeでもお話ししてますので、良ければご参考ください。)
【税理士受験生向け】受験勉強で身につけられたこと。大学院で身につけられたこと。
様々なバックグラウンドを持った人と知り合うことが出来る
私が通った青山学院大学大学院の会計プロフェッション研究科の社会人向けのコースでは、入学要件に『会計・税務等に関連する実務経験を通算3年以上有する者』とあったため、社会人経験をある程度されている人達ばかりでした。
外国関係の業務が多い税理士法人に勤めている人や、大手税理士法人に勤めている人、経理業務をメインとしている人、一般企業に勤めている人、また、リカレントで来られている方とも同じ授業を取ることがあり、すでに税理士や公認会計士の資格を持っている人も学び直しで来られている方もいました。
そういった、様々な職場や経歴、年齢の方と話す機会があり、他の職場での仕事内容や職場環境も聞くことが出来、今後、私自身はどうしていきたいか、改めて考えるきっかけにもなりました。
今後の人生計画を立てやすくなったこと
入学したその後は、授業にちゃんと出席をする、課題をきちんとこなす、定期テストでしっかり点を取る、ということをし続ければ、通常の大学院であれば2年後(私が通った大学院のコースは1年半のコースでしたが。)に卒業してから、何ヶ月後には免除通知を受け取れることが出来ます。なお、卒業時に3科目合格出来ていて、実務経験年数の要件も満たしている方は、その免除通知を受け取れ次第、税理士登録の手続きが出来る、ということになります。
ですので、残り2科目のところ試験勉強に何年もかかってしまっていて、いつ合格出来るのか気持ちが萎えてしまっている方は(私もそうでしたが)、早急に大学院に通うことをオススメします。
税理士資格を取らなくても良い、という方は別ですが、毎年、専門学校に安くはない授業料を払い続けていて、思うように試験勉強を進められていないと感じる方は、人生に与えられた “時間” は有限なので、今後10年後、20年後を思い描いて、今どうする方が良いか考えてみるのが良いと思います。日々の仕事の忙しさに追われていると、意外とあっという間に3年、5年、10年、、、と経ってしまう気がします。
私の場合は、3科目目を合格出来てから約3年後に大学院に入学したので、もっと早く大学院に入っても良かったかな、とも思います。(ただ、仕事にも慣れたタイミングでの入学だったので、仕事の調整は前よりしやすくなった時期ではありました。)
ちなみにですが、卒業したのがコロナ禍のタイミングだったこともあり、免除通知が届くのが以前より遅くなったので、そこは計画と少しズレてしまったことでした。(^_^;)
大学院卒業 = 税理士登録完了!とはいかない点は注意です。私の場合は、卒業してから免除通知まで7ヶ月半、登録完了までさらに2ヶ月半かかりました。
おわりに
本日のブログ写真は、大学院に通っていた時に撮った、構内にあるクリスマスツリーです。キリスト教の学校なので、クリスマスの時期にクリスマス・ツリー点火祭がありました。
大学院で身についたことや経験出来たことは沢山あったのですが、スマホの写メを見返してみたら、卒業式の時にゼミの方々と撮った写真以外には、構内にいた猫の写真と(笑)、このブログのクリスマスツリーの写真しかありませんでした。。。(^^;)