「切り上げる」スキルを持とう。

最近読んだ本です。

社会人になってから読書をする時間が減ってしまった方は、きっと私だけじゃないと思います。

日々の仕事で精一杯で、帰宅したあとは疲れ切って本を読む気持ちにもなれず、、

試験勉強をしていた時は、勉強時間以外は「もう活字はお腹いっぱい!」という気持ちで、

本を読む時間はほぼありませんでした。

ただ、振り返ってみると随分遡りますが、小学生の頃は読書がすごく好きだったなぁ、と。

小学生なので難しい内容の本では無かったと思いますが、

家に着くまで我慢できず、学校からの帰り道に本を読みながら帰った記憶があります。(今思うと危険なので、止めた方が良いですが。(^^;))

今回、写真を載せている『なぜ働いていると本が読めなくなるのか(集英社新書)著:三宅香帆』という本を読んで、

「学生の頃は好きだった読書が、なぜ社会人になると出来なくなるのか。」という疑問が整理でき、

「本を読む時間を作れるように働こう」という気持ちになれました。

こちらの本を読んで得た “気づき” を紹介します。

働くことが好きだからこそ「切り上げる」

私自身、税理士という仕事は好きです。

  • 数字が好き
  • 1対1のような少人数の会話が好き

というのが、主な理由です。

税理士独自の仕事以外も、

ということをしていると、あっという間に時間は経ちますし、

こだわると、無限に時間を使うことができてしまいます。

独立すると、勤務していた頃より時間の自由はききますが、

限度なく時間を使ってしまう、という落とし穴があります。

そこで大事になってくるのが「切り上げる」スキルです。

『明日以降にやっても良い仕事だけと、今日終わらせたい。。』とか、

『あと少しで切りのよいところまでやろう。』とか、

一見、よいことに聞こえるのですが、

その日、疲れた状態で無理してやるより、

翌日の頭がスッキリした状態でやった方が、効率よく進められることも多く感じます。

仕事を無理に終わらせようと、全力で頑張る週末を送ってしまうと、

翌週は、燃え尽き症候群のような、なんともやる気がしない気持ちになることがあります。

なので、良い仕事を長期的にし続けていくためには、「切り上げる」スキルが大事で、

場合によっては、その仕事を「止める」方法を探ることも良いかと思っています。

時間は有限なので、その時間をどのように使うか、、

  • 時間に追われて、ただ機械のように仕事をこなす日々
  • 疲労により身体や心に余裕が無くなり、日々の生活を楽しめない日々

ではなく、

  • 目の前の仕事をすることで、知識や経験を増やすことができ、
    人の役に立てることを実感しつつ楽しめる日々
  • 仕事以外の時間も楽しむ「心と身体の余裕」がある日々

を過ごせる方が良いに決まっています。

今回紹介した書籍では「全身全霊で働くことを止めよう」という章があります。

これは、働くことが好きだからこそのことで、

私自身に照らしてみると、せっかく独立したからこそ、

好きな仕事を長く続けるために、全身全霊は止めた方が良い、という気持ちになりました。

仕事をしていると、どうしてものめり込でしまって、ついつい「全身全霊」をしたくなってしまうのですが、

好きな仕事を出来るだけ楽しく続けるため、仕事以外の人生も豊かにするため、

「切り上げる」「止める」スキルを大事にしていきたいです。

プライベートも「切り上げる」スキルを活かす

少し前から所属しているコミュニティで話題にあがった、

「日本のお母さん達は、周りからもお母さん自身も、ハードルが高い」

という話題がありました。

海外のお弁当は「パン・ハム・チーズ」くらいのことが多いそうですが、

日本ですと、 “キャラ弁” とか “愛妻弁当” なんて言葉があるとおり、

主食にプラスして、沢山のおかずがあるお弁当が当たり前に作られています。

もっというと、年齢が低くて、物理的に作ることが出来ないというこであれば、

お母さん(もちろん、お父さんが作るのでも良いですが)が作ることがあるにしても、

それなりの年齢になれば、自分のお弁当は簡単に自分で作る、という選択肢が当たり前にあっても良いのでは、と個人的に思いました。

私自身を振り返ると、学生時代は祖母に、

20代半ばで実家から職場に通っていたとき母に作ってもらっていて、

祖母からも母からも、「朝早くて大変だ」とか「お弁当作りたくない」ということを言われたことはありませんでした。

もちろん、お弁当を作ってもらえてたことに感謝の気持ちはとてもあります。

ただ、祖母や母にはゆっくり寝てもらって、

「パン・ハム・チーズ」を自分で詰める、という選択肢もあったんだな、という。

『当たり前』に無意識にとらわれていて、自分自身を苦しくさせてしまったり、

ある人を辛くさせてしまったりする世の中があるのでは、ということに気づきました。

私自身の日常の話しでいうと、

日々の食事は、主食と汁物と、野菜のおかずとメイン(肉or魚)を用意しないと、、

と思いがちなのですが、

自分が一通り作りたければ(気分転換になるとか、自分がそういう料理を食べたいとか)作れば良いし、

「今日は作りたくない」という日であれば、手抜きのレシピかお惣菜で済ませても良いでしょうし。

自分の『心地よさ』を後回しにして、世間や自分が作った「当たり前」にとらわれてしまうと、

辛くなるだけでなく、その空気が伝染して、周りも苦しくなる気がしています。

『手抜き』を自然とできるスキルは、生きる術として身に付けておきたいです。

■サービスメニュー
・税務顧問
・単発のご相談
・クラウド会計(freee)導入サポート
・セミナー実施、執筆/取材

■メディア
・ホームページ
・YouTube