依頼の一番の決め手が『料金』にならないような仕事をしたいと思う理由

真っ黒で濃いスープが味の決め手の富山ブラックラーメン

 税務顧問の仕事の依頼を受ける時には、契約前に必ず一度面談をさせて頂くようにしています。当事務所の場合はホームページに料金表を掲載しているので、その料金を確認して頂いた上でお問い合わせ頂く、という流れです。『料金』はどの事務所に依頼するか決める上で重要なポイントとは思いますが、ただ、料金が一番の決め手にならないような仕事をしたいと思っているので、その理由をお話ししようと思います。

もっと安いところはいくらでもあるから

 税理士事務所や税理士法人のホームページをいくつかご覧になったことがある方は分かるかと思いますが、当たり前ですが料金設定やサービス内容は各事務所ごと違っていて、低価格を売りにしている事務所も沢山あります。

 低価格を売りにしている事務所はとにかく沢山の件数の依頼を受けて、表現が良くないかもしれませんが「薄利多売」でサービスを提供する方針で経営をしているのだと思います。経営方針はその企業ごとで決めることなので、沢山依頼を受けて売上を増やす方針、ということは十分アリな考え方です。

 ただ、私の場合は、ホームページの事務所紹介の経営方針にも書いているように「税務・会計を通じて、長期的に堅実に成長するための “経営サポート” を行う」ことを目的としており『とにかく沢山の件数をお受けする』ということはこの目的に相反してしまうと思っています。

 毎月or2,3ヶ月毎のチェックやお客様との面談を省略して、申告業務を完成させることだけを行っていれば、業務にかかる時間は少なくて済むため、料金も今より安くすることも出来ると思いますが、それでは、経営方針として私自身がやりたかった事が実現出来ません。

 それに低価格を求めるのであれば、当事務所のような税理士一人で対応している事務所より、従業員が多い税理士法人・事務所でマニュアル化して効率化された対応をしているところの方が、より低価格で対応できる仕組みを作りやすいと思いますので、当事務所に依頼する理由は無いのではと感じます。ですので、もし当事務所への依頼の決め手の第一が『料金』となってしまうと、不満が出てしまうのではと思っています。

『とにかく時間をかけないように』の思考回路になってしまいそうだから

 『料金』が一番の決め手になるということは、それだけ『低価格』を実現出来ているということになるかと思います。『低価格』を実現し続けるためには、『低価格』であっても利益を確保出来る状態でないと(他の業種もそうですが)、事業を続けることが出来なくなってしまうので、「薄利多売」のサービス内容にするしかないと思っています。

 「薄利多売」のサービス内容にするには、出来るだけ税務顧問に時間をかけないようにして、例えばですが、月次のチェックや面談回数は極力少なく、相談時間も最小限に、ということが挙げられるのではないでしょうか。もちろん、クラウドを使って効率化することは進めた方が良いと思いますが、そうではなく、税務顧問業務の大事なサービスを省略化してしまうのは私の事務所ではやりたくないと思っています。

 税務顧問業務で一番大事にしたいことは、毎月or2・3ヶ月に一度の報告(面談)を行い、事業の状況の確認や今後の相談でサポートすることだと個人的には思っています。ですので、私自身、そういったことで役に立ちたいと思い日頃仕事をしていますので、『低価格』を実現するために『とにかく時間をかけないように』という思考回路ではなく、お客様の長期的に堅実な成長をサポートするために、どういったことが出来るか、という考えを大切にしたいと思っています。

本日のブログ写真

 このラーメンは、先月、富山に行った時に立ち寄った大喜というラーメン屋で食べたものです。ブラックラーメンは味にパンチがあって、名物になるのも頷けます。
 長野市内のラーメン屋ですが、同じくブラックラーメンの一行三味も、個人的にはとても好きな味です。

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