普段の業務とセミナー講師の仕事で、"相乗効果"が出せれば良いと思っています。
今日は、インボイスに関するセミナーの講師の仕事がありました。長野県中小企業団体中央会様からご依頼頂き、組合の場合のインボイス導入に伴う対応について、1時間15分でお話ししました。
ご依頼頂いたきっかけは、講師の仕事のしていることを、何かの関係で長野県税理士協同組合の方に知って頂き、繋いで頂きました。
組合については、正直あまり関わったことがなく、どういった体制の組織なのかは、事前の打ち合わせで担当の方に教えて頂きました。また、聞いて頂く方は協同組合の方がほとんどということで、協同組合の申告はどういう申告なのか、セミナーの資料を作りながら自分でも調べてみました。
協同組合の申告は、法人とほぼ同じではあるものの、税率の特例があったり、配当金の中でも事業分量配当金は損金になったり、また、消費税の扱いも、課税資産の譲渡等に対応する部分は「売上げに係る対価の返還等」として、消費税対象の取引にする、ということも、協同組合の特徴ということでした。
【参考】財務省HP:協同組合などに対する課税に関する資料
【参考】国税庁HP:売上げに係る対価の返還等の範囲(協同組合等が支払う事業分量配当金)
今回のセミナーをしたことで、協同組合の申告について調べるきっかけにもなりましたし、どういった事業内容で運営されているのか、知ることも出来ました。
インボイス制度もそうですが、税理士資格を取っただけでは実務の全てに対応することは出来ず、知らない制度や今後改正される制度については、調べる・確認する、ことの繰り返しになります。
セミナーをすることで、『詳しく調べた上で、人に伝えられるようになる。』ということが出来ますし、それが出来ると、普段の税務顧問のお客様にも、伝わりやすい説明が出来るのでは、と思いました。
逆に、普段の税務顧問での日々の実務的な対応の内容は、セミナーを受けられる人にとって、"机上の空論"ではなく、"実践的な情報"としてお話しが出来るという相乗効果があるとも思いました。
開業してから10ヶ月近く経ち、講師のお仕事は今回が5回目で、有り難いことに来年2月までにあと3回、ご依頼頂いている、という状況です。
講師のお仕事は資料作成等、準備に時間はかかりますが、普段の業務にも相乗効果があることや、普段は1対1でお客様に対応することがほとんどですが、講師の場合は大人数の方に一度にお伝え出来る、という違ったやりがいもありますので、これからも続けていきたいと思っています。