長期的な関係で仕事をしたいと思った話
社会人になってから10年以上が経ちますが、今まで仕事をする中で、長期的な関係でお客様に対して仕事をしたいと思った時の話しをしたいと思います。(今までどういった仕事をしてきたか気になった方は、以前のブログ「就職・転職先は、何を身につけたいか、何を優先したいかを自分の中ではっきりさせてから選ぶ」をご覧下さい。)
《証券会社の営業をしていた時》
大学卒業してすぐに就職した証券会社では、全国転勤有りの総合職での採用で、研修が終わった2ヶ月後に大阪に配属されました。そこで新人はまず、新規開拓ということで電話や訪問で個人の方や中小企業のオーナーの方に対して、国債を売る営業をしました。新規開拓なので知らない人に電話や訪問でお話しをすることになるのですが、たまたま話しを聞いて頂いた方から、「証券会社の人はその時は儲かるような事を言って売ってくるんだけど、結局損をさせられて、3年くらいしたら転勤でいなくなっちゃうんだよね。」と言われたことが何回かありました。勿論、そういったことが無いようにしている営業の方もいると思うのですが、その一方、数年単位で転勤があるという仕組み上、何かあった時・ありそうな時に、買ってもらった全てのお客様にすぐにフォローをするということが難しいのではとも思いました。転勤後も、今まで担当していた全てのお客様に対してフォローするということは、なかなか考えにくいですし、後任者に引き継ぎをしたとしても、引き継ぎでお願いした通りの対応を後任者が実際にするかどうかは確実ではないからです。
私の場合は、そもそも証券会社の営業という仕事内容が自分に合わず、1年程度で辞めてしまったのですが、その時に次は、数年で担当が代わるような仕事ではなく、お客様に対して長期的な関係を築ける仕事をした方が、私の場合は仕事にやりがいを感じられるのではと思いました。
《都内の税理士法人で仕事をしていた時》
開業する前に勤めていた都内の税理士法人では、各個人が中小企業や個人事業主の方の担当を持っており、基本的に毎月訪問して、経理の入力内容のチェックを行い、チェックした会計データをもとに経営状況の報告をする仕事が主な業務でした。前任者からの引き継ぎがあるものの、担当し始めたばかりの時はまだ私自身業務に慣れてないこともあり、具体的にどういった事業内容なのかや、お客様の経営の考え方や会社の従業員の方のことだったり、まずは相手のことを知ることや質問の対応で目一杯になっていました。ただ、毎月お客様と話しをする中で、どうしたらお客様の考える方向に事業を進めていかれるのか、微力ではあるのですが一緒に考えて何か一歩進むことが出来たり、日々の業務を通じて税金や会計のことについて困った時や分からない時に役に立てているということが実感できたりしたことは、仕事のやりがいに繋がりました。日々の積み重ねから長く関わらせて頂くほど、より経営者の方を知ることが出来、同じ方向を見てサポートが出来るようになれたと感じました。
これらの経験から、長期的な関係で直接お客様の役に立つ仕事をしたいという考えもあり、私自身が永続的に担当する税理士事務所を開業しました。この、自分自身が大切にしたいことを忘れず、日々、業務を行っていきたいと思います。
最近の出来事
GWに実家に行ったところ、庭にはチューリップやこのブログの写真に載せた紫色の花(おそらく「クサフジ」という花かと思うのですが。)が咲いていました。他にも、近くの公園ではツツジが咲いていて、気温が高く暑い日でしたが、色々な草花に癒やされた休日でした。